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コントロールしなくても


 

猫の手作りごはんはムリムリと躊躇するのに

尿のpHコントロールに勤しむ人は少なくありません。

 

猫の尿のpHをいつも気にして、それをコントロールしつつも常に不安を抱え、

いつまでたっても安心できない毎日を過ごすのはとても大変です。

できればそのスパイラルから抜け出したい、と思うこともあるでしょう。

 

わたしは自然療法家なので自然なことをしている人と誤解されやすいです。

以前、「自然だから良い…わけではない」という記事を書きました。

確かに考え方や行なっている療法は自然ベースです。

そこにプラスαで、多角的な側面からものごとを検証する、ことをしています。

 

それは、自然だから身体に負担が少ないとか、医薬は飲みたくないとか、

ワクチン打ちたくないとか、そのような表面的単純さではありません。

時には頓服的に結果の出せる医療の方が良い場合もあります。

 

どのような場面に遭遇しても、その瞬間に取ることのできる最高の手段を選ぶこと、

そこでは必ずしも自然にこだわる必要はありません。

 

このようにいいますとやたらと自分に「〇〇だもん、別にいいよね…」と、

すぐに自分を許してしまう人がいますが、それは大きな勘違いです。

その最高の手段を選ぶために必ず持っておかなければならないものがあります。

 

それは、猫という動物のありのままそのままの存在そのものの理解です。

理解というのも実際には語弊がある気がします。

命や存在というのはこの世界において同等なので受容というか、、、

猫にとって自然=ありのままそのままというのはどういうことを意味するのか。

猫のことを考えるのであれば、何よりもまず存在そのもののありようから

ものごとをみていくことはなによりも大切なことです。

 

前置きが長くなりましたが

自然食においては猫の尿のpHをコントロールするようなことはありません。

そこには特にカラクリもありません。

実に単純明快にありのままそのままを行なっている、ただそれだけです。

 

 

 

わたしたち哺乳類は食事による栄養摂取とエネルギー摂取を行います。

進化の過程で大きく3つの食性に分類されていきますが、

どの食性に属しようと基本的にはその食性を選んで進化した理由が存在します。

例えば、環境に対応したためだったり、捕食しやすという利点があったり。

進化というのは、少なくともその種属に繁栄をもたらすための大いなる知恵の

結晶だと思っています。

 

どれだけ効率よく栄養を摂取するか、どれだけ効率よくエネルギーを摂取するか、

外側の環境に対応するだけでなく、内側の環境もまたそのために進化しています。

だからこそ個々の生物にとって、適切な食事をすることが推奨されるのです。

 

猫は肉食性の強い動物です。

彼らが食べるのは他の生物で、それを上手に消化吸収する臓器のメカニズム、

システムで猫の身体はできあがっています。

その臓器のメカニズムやシステムは非常に複雑で緻密で精巧です。

人の分野でさえ、まだまだ未知の部分を含み、多くの研究者によって

日々、様々な研究が行われている段階です。

非常に複雑で緻密で精巧な身体のシステムは、

わたしたちが簡単にコントロールできるようなものではありません。

 

つまり、まだまだコントロールできないものは、どんなに頑張っても

コントロールできないということです。

もちろん見かけ上のつじつまを合わせることはできます。

つじつまを合わせることとコントロールできることはイコールではありません。

命はそんなに簡単ではないのです。

コントロールなどできるはずがないと本能的に直感しているからこそ、

それをしようとするときこれで良いのかと不安に駆られても仕方がないのです。

 

生物の身体というのは究極に効率よく創り上げられた芸術品です。

そこにはわたしたちの考えや技術など及ばないほど、複雑で緻密で精巧な

メカニズムとシステムが存在しています。

わたしたちが手を出さなくても本来はきちんと稼働しているシステムです。

そこをコントロールする必要はないでしょう。

  

先ほどの話を思い出してください。

生物はもともとそれ自体で適切な食事をし身体を整える機能を持っています。

ならば、猫が食べるべき適切な食事を与え、上手に消化吸収ができれば、

身体は自然に、自ずと整っていくのではないでしょうか。

己自身で整えてくれるのですからコントロールなどしなくてもよくなります。

 

結果から原因を振り返るのも大切なプロセスです。

身体の仕組みとその営みと、ただただあたりまえにものごとを捉えれば

そこには単純明快な答えが広がっています。

もう聡明で勘の良い飼い主さんであれば、このような視点から考えたとき

次にとるべき行動をすぐに気づくことができます。

 

猫の自然=ありのままそのままとはなにか、その視点から考えてみる、

ただそれだけでとても大事な何かを見落とすことはなくなります。

そしてそこに気づくことができれば、猫をもっと健康に強くできるという

確信も持てるようになるでしょう。

 

 

 

 

<コントロールしなくても>

・身体のメカニズムをコントロールすることはできない(果てしなく難しい)

・猫(生物全般)は適切な食事によって身体のシステムが正常に働く

 (ここに異常が起こる場合が本当の病気)

・猫の自然=ありのままそのまま、の視点を持つ

 

 

※この記事は猫の食事性におけるpHコントロールに関して記述しています。

 食事性ではない身体の不具合による症状には当てはまらないことがあります。

 あらかじめご理解のうえご活用ください。

猫の自然食講座では、猫が猫らしくあるために与える最適な食事というのを学びます。

 知識だけではなく、身体の仕組みについても学びます。

 自然食を導入することで、万が一病気になったときも食事内容の確認だけで食事性によるものか、

 そうでないかを判断することができます。

 (食事内容の適正確認には猫の自然食専門家の判断が必要です)

 

 

 


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