あなたは、白黒つけることが好きですか?
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人は当たり前に答えを求めます
求めた答えを得られるとホッとしますね
なぜでしょう?
宙ぶらりんの状態は居心地が悪いのです
なんだかうまく収まらないような気持ちの悪さです
ですから、
求めていた答えが得られると安心します
気分も良くなります
なるほど!そうか!と思うこともあるでしょう
算数で1+1の答えは2だよ、と教えられます
そのうち
1+1は3になることを知ります
最終的には1+1が4にも5にもなると気づきます
結局、
条件が与えられなければ、答えなど得られないと悟ります
条件によって答えは変わるものなのです
およそ私たちの世界はこのような曖昧さを含んでいます
世界のあやふやさ
世の中の矛盾
そういうものの中に私たちはいるのです
なんとも居心地の悪そうな世界ですね
その世界で
私たちは自分の見たいように世界を見ています
見たくない世界は見ないようにします
それは意識的にかもしれませんし
無意識にかもしれません
いずれにしても
答えのない世界はすべてがニュートラルです
そうかもしれないし
そうじゃないかもしれない
でもグレーということでもありません
混ざり合っているわけではないのです
どちらにも染まることはありません
ちょうど両者がせめぎ合っているその狭間の境界線に
はまり込んでフィルターを通してそれぞれを見ているような
そのような感覚です
フィルターにはいろいろな種類があるので
同じ景色もフィルターを変えれば異なって見えるのが当然です
少し病気の話もしましょう
私たちの身体・精神に起こる症状(病)というのは
内なる声ですよ、と
ホメオパシーのセルフケア講座の初回に説明をしています
私たちは意識している部分しか
はじめのうちは気づくことができません
あるストレスで病気になったと気づいた人がいたとします
だとすれば
ストレスのない環境に身を置くことで症状は解消されることが予測できます
でも、ストレスのない環境に身を置いたにも関わらず
それでも症状が解消されないときはどうしたら良いのでしょう
これは、
原因と思っていたストレスが本当の理由ではなかったということです
そうしてまた思考していけばよいのですが
実は大きな問題があるのです
例えば
いつまで経っても病気が治らないときというのは
原因にまでまだたどり着けていないということなのですが
そこにはたどり着くことのできない何かがあるということでもあります
物事の表も裏も見ることは
時に大きな大きな苦痛を伴う可能性があるからです
最初に言った
人は見たい世界を見るものです
裏を返せば、見たくない世界は見ないようにできるのです
そうすると
見たくない世界が原因だった場合
いつまで経っても症状が癒えることはありません
そのままそこに留まり続けることになるのです
都合の悪さ
見たくないもの
無意識に避けていること
無理やり直視しましょうということではありません
また、ただ答えを出す、という一元的なやり方でもありません
そこにある事象をニュートラルに観察し
ただただ受け止めていく強さを養うということです
答えのない世界を生きるとは
そのように
その先を思考していく力を持つこと、です
そのためには、
グラウンディングをしっかりと行ない
ブレない自分を確立することが大切です
先ずはゆっくりと深呼吸をして生命を感じることから始めてみましょう