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「教える」から「育む」へ


 

「自分はこのまま、ただ同じような日常を繰り返すだけだろうか…?」

「私のしたいことはなんだろう…?」

 

2012年以降、セルフプロデュースで猫の自然食講座をはじめ、ホメオパシーのセルフケア講座など、猫を愛する家族の皆さん向けに単発の講座を開催してきました。

 

講座をしている間は楽しくて、受講生の皆さんの頑張りや、努力を見るにつけ、私ももっと頑張らなきゃ、という気持ちが強かったのですが、、、

時が経つにつれ、いつからか、同じことを繰り返す毎日に疑問が湧くようになりました。

 

それが、冒頭の問いなのです。

 

すでに半世紀以上を生きてきた私なので、そろそろ違う道へ行ってみようかな、この仕事辞めようかな(←これは常にw)、とここ1〜2年の間にウダウダと悩むようになりました。

十中八九、他にやりたいことが心や頭のどこかにあったのでしょう。

 

 

『なちゅさな猫塾』の構想が形になったころ、そして、走りはじめたころ、実はこのコースに、私の心はまだしっくりときていませんでした。内容的なところも含めて、このコースという形がこの先も続けていけるのかどうかがよく分からなかったのです。

 

とにかく『なちゅさな猫塾』は走り出した訳ですが、長期で、これだけ内容の濃いコースは初めての経験で、準備も手間もこれまでで最も大変でした。

でも、コースが進むにつれ、これまでの講座のときと同様に<教える喜び>が沸き起こるのを認めないわけにはいきませんでした。

 

ベーシックコースを終え、アドバンスコースの募集をはじめたころ、またしても壁にぶち当たりました。アドバンスコースでは自然療法のセルフケアを学んでもらう、というのが当初の目的でした。

 

でも本当にそれで良いのかどうか、、、

それじゃあ、これまでやってきたものと何が違うのか、、、

 

コンテンツの概要だけは決まっていたものの、何かが足りない気がしたのです。

 

ベーシックを終えた人たちが次に目指すもの、いや、そもそも私は何を目指したいのだろうか、、、そんな考えがぐるぐる回っては消え、回っては消え、、、ちっとも答えが出ませんでした。

 

そんなときにふと閃いたのです。

いっそのこと私が持っている技術を学んでもらうのはどうだろう?

 

私の持っている技術とは、猫のことに従事しはじめた27、8歳のころから学んできたものすべて、経験してきたこと・実践してきたことすべて。

この数十年の間に学んできたことは山ほどあります。これまではそのうちの一部、例えば食事のこと、それからホメオパシーのことを伝える講座を開催してきました。でもそれは言うなれば氷山の一角です。

 

そもそも私が猫のことを学んだり、経験したりしているのは、猫を健康にしたいから、健やかに年を重ねてほしいから、苦しませたくないからで、そのためにできることを山ほど学んできたのです。

私のゴールは、決して一つの講座だけを学べば満足できるような、叶えてしまえるようなものではなく、ジャンルを問わず、いろいろなものを経験したり、学んだり、実践することで、少しずつ積み上がって近づいていくものです。

もちろん、まだ自分が望んだすべてを手に入れたとは思っていません。ただ、この数十年の間に積み上がってきた確かなるものが、ここ(私)に確かにあるのです。

 

私が何を望んでアドバンスコースをしたいか、と考え、悩み続けた先で、不意に閃いたのが、私が今まで得てきたものの中で、私の目指す猫の幸せに役立つと思って自分の中に溜めてきたものを提供しようか、、、という思いだったのです。

 

アドバンスの目指す方向や内容が固まってきたところで、次の問題が発生しました。

それは、私はこの積み重ねてきたものをこれまで具体化=言語化したことがありません。

概念的なことも多く、抽象的なことも多いので説明が難しいのです。

 

どうしたものかと考えていましたら、また過去の一コマをふと思い出しました。

私の講座に通ってくれていたYさん。

みんなで集まってお茶会をしたのはもう何年も前のことです。そのころジェモセラピーが話題にあがっていました。Yさんは一緒に暮らす猫ちゃんをとても愛していて、最近、こんな心配があるのでどんなジェモを選ぶと良いかを聞かれたと思います。

 

詳しい内容を覚えてはいないのですが、おそらく私は、彼女の猫の状態はこうで、こういう傾向があって、ここに良いのはこっちの〇〇だけど、これとこれを一緒にケアした方がいいから、まずは◯◯を使ってみるといいと思う、というようなことを答えたと思います。

以前、なちゅらさなっとのメニューにあったジェモの無料カウンセリングを受けたことがある方なら、私がどんな回答をしているのか分かるのではと思います。

 

そのときYさんに言われた言葉が今でも印象に残っています。

「どうしたらそんなふうにできるようになるんだろう。。。早くそうになりたい…

どうすれば小野先生のようになれますか?やっぱり勉強するしかないですか?」

 

私、このときうまく答えられなかったんです。

私がそれまでに15、6年以上かけて培ってきたものは、そう簡単に手に入るものではありません。でもきっと同じように勉強して頑張ればできなくはないはずです。

私自身、「勉強するしかない」そうすれば「時間が解決してくれる」と思っていました。

だから「そうだね、勉強すればできるようになるよ」とありきたりの言葉しか返せなかったのです。

 

こんな私ですが、これまでも<私のようになりたい>と言ってもらった経験、実はたくさんあります。私で良いのか?ってホント思いますけど、気の迷いですよ、きっと(笑)

でも暴露すると、以前は、私が得てきたもの、経験、どれをとっても無理だよ、ってちょっと思ってたんです。ごめんね。

でも今はそうではなく、あー大丈夫大丈夫、私ぐらいいくらでも超えてどんどん上目指しちゃって、って言ってます(笑)

 

なんでかというと、

最終的に大事なのは、「人となり」だと気づいたから。

憧れや目標はあった方が良いと思うけど、その人になろうとすればするほど、そこからかけ離れていきます。

自分の持っている「良さ」というのは、誰に真似できるものではないのです。

いろいろな人から、たくさんのエッセンスをちょっとずつもらって、自分のスタイルを築いていくことが大切なのだと思えるようになったのです。

 

そして私の中には、いろいろな人から、いろんなエッセンスをちょっとずつもらって、猫のために蓄えたかけがえのないものが山のようにたくさんあるのです。

このときになってはじめて、私は、私の中にあるこの猫のために蓄えたかけがえのないたくさんのものを手放してみようか、と閃きました。

つまり、私の中の門外不出のそれを、オープンにしてしまえと気づいたのです。

 

これまで私は、猫のごはんにしろ、ホメオパシーにしろ、学校や誰かに師事して学んだものを、講座にして皆さんに提供してきました。

もちろん一旦、自分の中で昇華して、相手に理解してもらうために独自の再加工をしたりしながら学んでもらっています。

いわばこれは、自分が習ったことを、自分を介して相手に「教える」ことです。

ベーシックコースはこの「教える」色合いがまだまだ強い内容になっています。

 

でも、アドバンスコースは、「教える」だけではなく、あのときYさんが学びたいと言っていた私の持っているテクニックを全て伝えてみようと思ったのです。

例えば、猫の状態、病気の考え方、捉え方、ケアの道筋、アドバイスの仕方、レメディの選び方、猫の身体の見方、不調の気付き方、関連性、そして猫に対してできること、、、。

 

それはただの知識ではなく、「教えられた」だけではできない「解釈と成長」を伴うものです。

私の伝えることを、どう解釈し、どう自分の中で色をつけていくか、正直、こちら側でコントロールできるものではありません。でも、これを伝えたら、みんながどんなふうに成長していくだろう?そう考えたら急にワクワクし始めてしまったのです。

ああ、私がやりたいことは「育てる」ことだと。

 

知識を入れれば、確かに私たちは成長します。

でも、本当の意味での成長は、知識そのものではなく、そこからの気づきがあるかないか、で決まるのです。

 

とにかく、私の中には「猫の不調に対してできること」が山ほど詰まってます。

猫の体調をどのように捉え、道筋をたて、どのように適切なケアを行なっていくか、

アドバンスでは、Yさんが知りたい、学びたいと言ってくれた、私の中にある積み上げたものも提供してみよう。

 

私は私の中にあるかけがえのないものに『なちゅさなメソッド』という名前をつけました。多少安易ですみません(笑)

『なちゅさなメソッド』は猫の不調に対してできることを軸に、その前中後でできるさまざまなケアと、そのときそのときの猫の状況の把握の仕方、適切なサポートの選び方などができるようになるための要素が詰まっています。

 

『なちゅさなメソッド』の大きな特徴は、どの自然療法にも属すことができるところです。

メソッドというのは=方法・手法のことです。

ですから、実際にどの自然療法に携わっていても、プラスアルファで取り入れることができるものなのです。

(アドバンスではホメオパシーとジェモ、ティッシュソルトを学びますが、それはただ私が教えられるから、という理由です)

 

猫を癒したいというのなら、

一からホメオパシーを学んでホメオパスになるのも猫を救う一つの道です。

一からフラワーエッセンスを学んでセラピストになるのも猫を救う一つの道です。

一からマッサージを専門的に学んでマッサージ師になるのも猫を癒す一つの道です。

 

このように何か一つ、その道を極めるのもありかもしれません。

 

でも、わざわざ専門家を目指さなくても、猫を癒し、救うことはできます。

よくよく考えてみれば、私はホメオパシーを使う療法家で、専門の学校へ行ってP.G.まで取ったりもしてますが、それは勉強の延長線上についてきただけのものであって、それだけの量の勉強と知識と経験を得てきたというだけの話です。

 

一体、皆さんとどれほど違うのでしょう?

知識量?勉強量?経験値?資格?肩書き?

 

だとしたら、そんなものは、いくらでも努力や時間が解決してくれます。

 

自然療法を何か一つ極めることなどしなくても、いろいろな療法をセルフケア程度に知っていればかなり使えると思っています。

でもそれは、私が今、ここまで積み重ねてきたものを振り返ってみて言えることです。

今、皆さんが持っている知識や勉強してきたことにもっと磨きをかけていくことができれば、専門家顔負けのケアができるようになるという確信があります。

それが、セルフケアのプロを目指す、ということなのです。

 

セルフケアのプロを目指すには『なちゅさなメソッド』は不可欠です。

つまりこのメソッドを取り入れることができれば、どんなセルフケアでもそのレベルをもっと極めていくことができるのです。

 

私は、猫と暮らす家族こそが、猫にとって最高の癒し手であると確信しています。

だからこそ、猫を癒したいという気持ちが大きい人たちに、真摯に向き合っていきたいのです。セルフケアをただ学んでもらうだけではなく、そのケアのレベルを上げるためにどうすれば良いのか、それを伝えていきたいのです。

そして、『なちゅさなメソッド』を活用できるようになるように皆さんを育てていきたい、いえ、きっと私の予想を遥かに超えて成長していってしまうだろうと思っていますが、そうなるように、隣で伴走しながらゴールを目指したいと思っています。

 

 

猫の健やかさを願って、セルフケア以上のケアができるように。

猫たちに上質のケアやサポートがしてあげられるように。

 

なちゅらさなっと(私)は、これまでの「教える」というステージから、「+育む」というステージへギアチェンジしていきます。

猫が健やかであること、猫が幸せであることを願い、自分がその癒し手になりたいと誰よりも願っている私と同じ思いを持った皆さんと一緒に。

 

おそらく数年かかるプロジェクトだと思っていますが、ゴールを目指して邁進したいと思います。

 

もしも、もっと猫のためにできることがあるはず、自分ができるケアの幅をもっと拡げたい、純粋にこのコースがおもしろそうだ、とかとか、少しでもあなたの心の琴線に触れるものがありましたら、ぜひアドバンスコースを検討してみてください。

次があると思わず、今このチャンスを決して逃さないでほしいと思います。心から。

 

猫たちの寿命は私たちのそれよりも遥かに短いです。

その有限の時間のなかで、私たちはどれだけのことをしていけるでしょう?

…それは決して猫に限ったことでもないのだから。。。

 

 

 

・・・・・・

最後に、物事にはタイミングがあると分かっていても苦しさはなくなりません。

アドバンスの具体的な内容が固まったきっかけをくれたのは間違いなくYさんです。

正直、この記事を書くのも投稿するのもかなり勇気がいりました。

一緒に歩みたかった。今はただ感謝のみを心の中で届けたいと思います。

 

ありがとう